投稿時間:01/05/03(Thu) 07:32 投稿者名:黒猫
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タイトル:Re: 幼児の歯折れの治療方法について
> はじめまして。 > 早速ですが、教えていただきたい事があります。 > 昨日、子供(2歳3ヶ月)が階段から落ちて下の前歯が4本抜け・1本折れてしまいました。救急で診察して頂いた先生が、「多分差し歯を使うことに > なるでしょう」との事だったので > 本日、小児歯科にて診察を受けたところ差し歯は使えず > 入れ歯も飲み込む可能性があるので使えず、永久歯が生えるまでこのまま > との診察を受けました。 > この様な時は、やはり口腔外科に診察を受けるべきですか? > また、他に治療方法がある場合はどのような方法あるのでしょうか? > よろしくお願いいたします。
救急で受診なさった医科の先生の言葉は忘れて下さい。 一般のかたはもちろん一般医のかたでも、いわゆる「挿し歯」「差し歯」が 歯の(歯の根も)ない所に入るものだと思われている方がいらっしゃいますが、 挿し歯は、歯根が残っているところへ歯冠を継ぎ足すものです。 この救急の先生もこのことをご理解なさっていないか、わかっていても貴方への 説明が不十分だったのでしょう。
さて、今回のケースでは、私も永久歯が生えてくるまで経過観察しながら 放置する方法がベストだと思います。 小児歯科の先生の仰るとおり、小児義歯(入れ歯)は飲み込んで(誤飲といいます) しまう可能性があります。 誤飲した場合、気管を塞いでしまう危険性があります。 誤飲の可能性が少なくなる3〜4歳になりましたら、小児義歯を入れる事は できますが、小児義歯は健康保険の適応外ですので自費診療になります。 また、成長期の子供は顎の大きさもどんどん大きくなりますが、それに合わせて 小児義歯もどんどん作り変えていかなければなりません。顎の大きさに合っていない 小児義歯を入れておくことは、顎の骨の成長を阻害してしまいます。 大人の方が前歯を失った場合、両隣りの歯を土台にして「ブリッジ」という 方法がありますが、これも同じ理由で適応ではありません。
この場合、口腔外科の領域ではありません。小児歯科です。 外傷以外でも虫歯などで前歯を失った小児の患者さんがいらっしゃいますが、 殆どのケースで、永久歯が生えてくるまでそのままで経過観察していきます。 主治医を変えられても、大きな相違はないと思います。 ご理解頂けましたでしょうか?
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