投稿時間:01/04/24(Tue) 00:25 投稿者名:ロフト
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タイトル:Re^2: 大人の歯科矯正について
早速のご返事、ありがとうございます。 > 小臼歯を抜かずに矯正をする事が、大切だと、 > 何でもかんでも小臼歯を非抜歯で矯正治療をする先生が出した本を読んだ事あります。 > しかし顔写真は1枚ものっていませんでした。 > 私が読了した本は、『歯並びの悪さは、大体がいい形で生えてくるべき 歯が、親知らずであったり、その他の影響で、横にゆがんで生えた結果 であり、その根本からのゆがみを直せば、(小臼歯に限らず)通常歯の抜歯を しなくても矯正が可能である。また、根本からのゆがみを直すので、抜歯矯正より、矯正後の可逆性もはるかに少ない』という内容のものでした。 > 抜歯・非抜歯論争は1930年代にアメリカでおきて、現在は通常行われていることです。 > 私も矯正専門で開業して私自身の治療を含めて、小臼歯抜歯して多くの患者さんを治療しました。 > > それが正しかどうかは別にして、実際、他医院で小臼歯非抜歯で治療途中、当院に来院して小臼歯抜歯してやり直したケ−スは最近多く見られます。 > > つまり小臼歯を抜くか、親知らずを抜くか、非抜歯か顎切手術を併用するかは、複雑な矯正診断で決定するのもです。 > > 小臼歯を非抜歯で叢生を改善するには > 1.大臼歯を奥に動かす。 > 2.前歯を前にだす。 > 3.横に拡大する。 > > 1.はmm数に限界があります。 > 多くは2.で治療後カッパさんみたいな口元で、 > 唇が閉じにくく、頤筋(唇を閉じると顎に梅干しの様な緊張がはしる)の緊張を伴った口唇閉鎖不全を招くのです。 > 3.でやたら拡大して犬歯が歯槽骨から飛びだして歯根が露出したケ−スを見たことがあります。歯槽膿漏や予後の安定性に疑問を感じました。 > > 私や多くの(特に米国)の矯正専門医に、そこまでして小臼歯を非抜歯にする価値が理解できません。 > > ロフトさんが小臼歯非抜歯にこだわっている理由もわかりませんが、 > 矯正専門医が学会発表したいほどの叢生を「小臼歯非抜歯でお願いします。」とうのは、 > > 「船にも飛行機にも乗りたくないがこの島までいってください」 > と言っているようなもので、島が江ノ島や城ケ島なら「泳いで行きましょう」と旅行専門業者は言うかもしれません。 > > もしハワイならどうでしょう? > 「ハワイまで泳いで行きましょう」と言う、旅行会社にはハワイまでの距離を測る診断力があるとは思いません、理論的には可能でしょうが現実的ではありません。 > > 私がそのような要求しれたら、断るか電車で「常磐ハワイアンセンタ−」へ行って「アロハ!」と言ってください。というだけです。 > > 矯正診断学は複雑で重要なものです。患者さんの顔色を伺って行なうものではありません、もちろん治療方針決定には患者さんの主訴を考慮します。また最終的に治療を行なうかどうかも患者さんです。 > > インホ−ムドコンセント(情報を知らせて、同意)からインフォ−ムドチョイス(情報を知らせて、患者さんが選択する)が重要です。 > > 私はいつも患者さんに言うのですが「矯正治療をやらない」というのも > 立派な選択肢です。 > > 色々な専門医の意見を聞いてロフトさんが判断するべきです。
まさに、おっしゃる通りです。 実際の治療経験からの具体的な臨床情報を、ありがとうございます。 私は”小臼歯の”非抜歯にこだわっている、というわけではないんですよ。 インホ−ムドコンセントからインフォ−ムドチョイスという意味で、 悪影響を及ぼす親知らず以外は抜歯をしない、非抜歯矯正する事とは、 どれほど実際の臨床として可能な選択肢なのか、いろいろなご意見を 伺いたかったのです。 門戸を叩いた複数の専門医は、皆抜歯矯正のご意見だったので。 抜歯に慎重な理由の内訳としては、その方法や部位が専門医により 全く異なっていた事(口腔外科での手術の必要性をいわれたり、その必要は皆無だったり、抜歯数も様々でした)と、 私自身が、かなりなアレルギー体質で、薬や痛み止めにも制限がある事等 があります。 高額を覚悟で、更に複数の矯正診断をあおぐ前に、非抜歯矯正について ネット上で情報を収集できないかと思った次第です。 むろん、正確には複雑で重要な矯正診断が必要であることは、 よくわかっています。 おっしゃるように、一般的には小臼歯が抜歯の候補に挙がることが 多いんでしょうか? 小臼歯を非抜歯で叢生を改善するには > 1.大臼歯を奥に動かす。 > 2.前歯を前にだす。 > 3.横に拡大する。 とのことですが、私の場合大臼歯及びその隣の歯そのものが、 まっすぐ縦に並ぶべきところを横に並んでいるような状態なので、 なかなか難しいのだろうという事は考えられます。 また、既に大分前歯も前に出ていまして・・・・ あごが小さいものですから、横に広げるのも無理がありそうですね。
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