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一 括 講 読

投稿時間:03/08/21(Thu) 00:36
投稿者名:あやこ
Eメール:aya-na7@excite.co.jp
URL :
タイトル:詰め物
先日、銀の詰め物をしている場所が取れてしまい、歯科に行ってきました。
取れた銀の詰め物を持っていったのですが、「このまま詰めてもいいが微妙に隙間があるので作り直したほうがいいなぁ。」と言われました。
で、そのまま型をとるのかと思ったのですが、「詰めるのに適した形がある」と言われ、どのように削るのか聞くと(右上の奥歯)全面が銀になると言われました。「なるべく白い部分を残したい」と伝えたところ、「ではそのようにします。」と、言っていたのですが、だいぶ削ったようで、出来上がった型にビックリしました。
もともと詰めていた銀の詰め物より、だいぶ大きかったのです。で、その出来上がった詰め物を入れようとしたところ入らず、型の取り直しになりました。
歯科医に「だいぶ銀の歯が大きくないですか?」と質問したところ、「通常の、歯を詰めるのに適した形にこちらは削っただけです。」と返答がありました。
それを見ただけでかなり、気が遠くなりました。
虫歯でもないのに、歯を削り、こちらは「白い部分を残して欲しい。」という旨を伝えたのに、これは適切な処置なのでしょうか?
これ以上、銀の歯を増やしたくないと思っていただけに、大きな銀歯を入れるのにかなりの抵抗があります。
何か、対処の方法はないものでしょうか?
このまま、大きな銀歯を入れるしかないでしょうか?

投稿時間:03/08/21(Thu) 16:45
投稿者名:Dr.Stinger
Eメール:sata@kdent.net
URL :
タイトル:Re: 詰め物
こんにちは
なかなか難しい問題ですね
歯の治療は機能的な回復と審美的な回復が求められます
審美的な問題を考えなければ患者さん自身の満足が得られないので
その治療は成功とはいえないでしょう
しかし審美性にこだわりすぎて機能的に問題があっても
その治療は成功とはいえないですよね

治療上、虫歯になっていないところを削らなければならないことはあります
その理由は歯にはかなりの力がかかります
虫歯を取った結果薄い部分が出来る場合
そこの部分を残しておくと噛む力によって歯が割れることもあります
歯の割れ方によっては神経を取ったり
最悪抜かなければならなくなる事もあります
詰め物の脱落の危険もあります
そのようなことを防ぐためにもある程度の量の切削を必要とするのです

型の取り直しについてなんですが、われわれは極力無いように
心掛けていますが、型を取ってそれに石膏を流し模型を作り
その模型を元に修復物を制作するといった手順がある以上
そのどこかにごく微細な変形が生じることがあります
ミクロン単位の誤差でも詰め物は入りません
患者さんには迷惑をかける事になりますが
良くあっていない詰め物を入れることは出来ないので
この件についてはご容赦ください

白い歯にすることに関してなのですが
保険治療にはかなり厳しいルールがあるのです
白い部分を残せずどうしても削らなければならない場合でも
部位によっては銀歯しか選択できないこともあるのです
これは日本全国どこでも同じで、保険治療では仕方ないことなのです

しかし、どうしても白くしたい場合は自由診療(一般、自費)を
選択すれば白い歯を入れることも可能です
ただし、保険が効かない分、治療費は高くなります

ご質問の先生の処置が適切かどうかは実際にお口の中を拝見していないので
はっきりとは申し上げられませんが、適切であったと可能性が高いと思います
しいて、問題点を挙げれば白い歯にするためには自由診療の選択があるということを、患者さんに言わなかったことでしょうか・・・

審美性の問題上どうしても銀歯が嫌なようでしたら
自由診療の件を担当の先生に言ってみてはいかがでしょうか?



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